箱屋の板金講座

金属は曲げると伸びる!

みなさん、アンプのシャーシやエフェクターケースを作る際、
全体寸法をどのように計算されていますか?

下の図のようなケースを作る際の寸法はどのようになるでしょう?

図1を展開すると図2のようになります。
CとDの寸法はは何ミリになるでしょう。
C=10+100+10  =120?
D=10+60+10  =80?
ハズレ!

タイトルにもありますように、金属は曲げると何ミリか伸びます。

下の図の赤い部分が曲げによる金属の伸びです。

板厚による金属の伸び値
SPCC(普通の鉄板)
板厚 伸び値
0.8mm 1.32mm
1.0mm 1.65mm
1.5mm 2.48mm
1.6mm 2.64mm
2.0mm 3.3mm

つまり、曲げ部1箇所につき、上の表の伸び値を引いてやります。

よって、例題のCの寸法は
10mm+100mm+10mm=120mm

そこから伸び値を引いてやります

板厚が2.0mmなので伸び値は3.3mm
曲げ部が2箇所なので3.3mmX2=6.6mm

先ほどの120mmからこの2箇所分の伸び値を引きます
120mm-6.6m=113.4mm  となります。

同様にDも計算すると 
10+60+10-3.3-3.3=73.4mm  となります。

もし箱に穴が開いている場合、端からの穴までの展開寸法も
この方法で計算してください。

厳密に言うと、曲げ方、使う金型によって伸び値は変わってきます。
大体の目安とお考えください。

箱屋のどうでもよい講座終了!